イタリア北東部のヴェネト州、ソアーヴェ村(人口200人)。ヴェネト州は州都のヴェネツィア、西の都ヴェローナという2つの観光都市を抱え、東はアドリア海に臨み、西にはガルダ湖、南には東西に流れるポー川の恵みを受けた肥沃な平野が広がっている。この恵まれた地勢を背景としてワイン造りにも古い伝統を持ち、ピエモンテ州と並んで称される北イタリアの代表的ワイン産地である。
ソアーヴェ・クラッシコの丘は、ヴェローナのすぐ東の丘陵地にある。コッフェレはソアーヴェ村の歴史的地区の中心に位置している。16世紀に建てられた入り口の扉は非常に象徴的で、ラベルにも描かれている。
総畑面積:30ha
平均樹齢:一番古いもので30年、新しいものでは10~20年
総ワイン生産量:110,000本
DOC Soave Classico (ソアーヴェ・クラッシコ)
DOCG Recioto di Soave (レチョート・ディ・ソアーヴェ)
DOC Valpolicella Classico (ヴァルポリチェッラ・クラッシコ)
IGT
Garganega (ガルガーネガ)
Trebbiano di Soave (トレッビアーノ・ディ・ソアーヴェ)
Chardonnay (シャルドネ)
Sauvignon Blanc (ソーヴィニヨン・ブラン)
Corvina(コルヴィーナ)
Rondinella (ロンディネッラ)
Molinara (モリナーラ)
など
夏は暑く乾燥し、冬に雨が多い。適度の湿度があり、温暖な気候。
石灰質土壌、粘土質土壌、火山岩質土壌などのバラエティに富んだ地質の畑を持つ。南西向き斜面。ソアーヴェ・クラッシコ地区の中でも北部に位置し、標高が高く(150~400m)風通しも良いため、酸がきれいに残る。畑の周囲にはオリーヴやサクランボなど多様な植物が植わっており、バランスの良い生態系が整っている。
ほとんどがステンレスタンクで醗酵・熟成。一部のワインのみ樽も使用。
レチョートの生産用に、温度と湿度を24時間管理しながら必要に応じて窓が自動開閉する専用ルームを建設。ほとんどの蔵がエアコンと送風機を使って乾燥させる中、コッフェレでは天然の風だけで乾燥させ、非常に高品質なワインを造っている。
母方のヴィスコ家が所有していた畑を、父ジュゼッペが多大な情熱を懸けて整備。ラテン語の教師で農業のことは全くの素人だったが、この素晴らしい土地に魅せられて、ブドウ栽培や生物学をいちから勉強し、土壌や区画の整備、セレクション・マサルによる植え付けなどを行い、10年もの歳月をかけてブドウ畑を蘇らせた。
1979年にはクラッシコの中でも優良地であるカステルチェリーノの土地を所有。それからめきめきと頭角を現し、№1ソアーヴェの賞を獲得。醸造においても、この地域で初めて樽を使ったり、スプマンテを生産するなど、多くの点でパイオニア的役割を果たし、ソアーヴェ全体の評価向上を牽引してきた。甘口のレチョート・ディ・ソアーヴェは、前ローマ法王の故ヨハネ・パウロ2世の御用達でもあった。
現在は息子のアルベルトがオーナーとなり、伝統と革新のワイン造りを継承。妹のキアラも営業として活躍し、コッフェレの魅力をイタリア全土や世界中に伝えている。
★イタリアで最も著名なワインガイドブック「ガンベロ・ロッソ」で、『ソアーヴェ・クラッシコ “カ・ヴィスコ”』がほとんど毎年最高評価の3グラスを獲得。
★イタリアツーリングクラブが発行するワインガイドブック「ヴィーニ・ブオーニ・ディタリア」で、『レチョート・ディ・ソアーヴェ “レ・スポンデ”』や『ソアーヴェ・クラッシコ “アルザリ”』が最高評価のコローナ(王冠)を獲得。
★2008.3月にはANAの機内誌に『ソアーヴェ・クラッシコ “カ・ヴィスコ”』が掲載。「見事に熟成された仕上がり」と大絶賛。