バーデン
バーデン地域は、ドイツワイン産地の中ではラインヘッセン、プファルツに次ぐ第3番目の栽培面積を誇っている。南北に非常に長く、北のタウバーフランケン地区から中心地カイザーシュトゥール地区を経て、南のスイス・バーゼル付近を東へライン川をさかのぼり、ボーデン湖に至る全長なんと400kmにも及ぶ細長い産地である。
総畑面積:42ha
グートエーデル(シャスラ)22%
グラウブルグンダー(ピノ・グリ)12%
ヴァイスブルグンダー(ピノ・ブラン)10% 他
シュペートブルグンダー(ピノ・ノワール)20%
※地球温暖化の影響のため、リースリングは、フランスに近いこの地ではもはや適した品種ではなくなってきている。
エルンスト・ベーリンガー氏は醸造所の元オーナーであると共に、南バーデン・シュヴァルツヴァルト(黒い森)の西の裾野に広がる太陽輝くブリッチンゲン村の元村長でもある。およそ200世帯ほどの小さな村ではあるが、ベーリンガー氏の人望は厚く、その人柄は濃い髭の風貌によく表れている。氏を陰で支えているヘードヴィッヒ夫人の笑顔に象徴されるように、素晴しい家族と有能なスタッフがこの醸造所には居る。
現在は、次男のベルント氏が中心となり、ワイナリーを経営している。このワイナリーは、代々一族で経営することを伝統としており、現在もベルント氏と従弟が協力して経営している。生産の大半は辛口ワインだが、地元のドイツでも最も支持されている食中酒タイプのワインである。
元ドイツ大使が東京での晩餐会に使用。甘口のワインを生産している。ドイツの北の地方、ハンブルグなどでは甘口のワインが好まれる。