Weingut T.Siegrist T.ジークリスト醸造所 

ギゼラ 写真左

ブルーノ 写真右 

 

所在地

プファルツ

プファルツはドイツ最大の生産量を誇る地域で、2千年以上前からローマ人の手によってワイン造りが盛んに行われてきたと言われる伝統的な産地。ジークリストの畑は、この地区の中でも南西部に位置しており、広大で緩やかな斜面に広がるラインスヴァイラー村は、「ブドウの海」と呼ばれている。

 

総畑面積:14.5ha

 

著名な畑

Leinsweiler  Sonnenberg (ラインスヴァイラー・ゾンネンベルク)、他

品種構成

Riesling (リースリング)
Chardonnay (シャルドネ)
Weisserburgunder (ヴァイサーブルグンダー)、他

 

Spätburgunder (シュペートブルグンダー)
Dornfelder (ドルンフェルダー)
Cabernet Sauvignon (カベルネ・ソーヴィニヨン)、他

気候

プファルツは、ドイツの中では最も陽光に恵まれ、乾燥したワイン地域。

土壌

石灰質粘土、粘土質黄土

歴史

この蔵では1555年にはすでにワインを造っており、この村最古の歴史を持っている。現在の当主トーマス氏とギゼラ夫妻は1974年に先代からこのワイナリーを引き継いだ。
その当初からトーマス氏は父親とは全く違った方針を取り、当時無名の赤ワイン品種ドルンフェルダー種や、ドイツでの栽培が法律で認められていなかったカベルネ・ソーヴィニヨン種を植えたり、フランスから新樽を買ってきて自分の育てたドルンフェルダー種を仕込むなど、早くから新しい試みに取り組んできた。幾度もの失敗を繰り返しながらも、近年ではドルンフェルダー種の赤ワインではドイツNo.1を獲得。北国ドイツではとても信じられないような色、香り、そして非常に深い味わいを醸し出し、人気を博している。
娘婿のブルーノー・シンプフ氏は、そうした義父トーマス氏の方針をよく理解し、フランス、南アフリカ、カリフォルニアなどへ栽培醸造技術の自己啓発に余念がない。今後も楽しみなワイナリーである。

評価・プレス

2003年産のワインが、スイスで毎年開かれるピノ・ノワール世界大会で見事金賞を受賞。
(この大会では、フランス、アメリカ、ドイツ、オーストラリア、南米、南アフリカ、スイスなど世界各国から出品され、上位30位までが金賞に選ばれる)