Domaine Jean David ドメーヌ・ジャン・ダヴィット

 

Jean-Luc AUFFRET(ジャン=リュック・オフレ

 

所在地

コート・デュ・ローヌ地方

コート・デュ・ローヌ地方南部の街オランジュから北東へ約20kmほど行った、周囲を小高い山に囲まれたセギュレ村に所在。セギュレ村はフランスで最も美しい村にも選ばれている。

 

総畑面積:17ha

平均樹齢:40年

植え付け密度:3,000~4,000本/ha

剪定方式:コルドン・ロワイヤ方式

 

原産地呼称

AOC Côtes du Rhône (AOC コート・デュ・ローヌ)
AOC Côtes du Rhône Village Séguret(AOC コート・デュ・ローヌ・ヴィラージュ・セギュレ)

品種構成

Grenache (グルナッシュ)… 70%
Syrah (シラー)
Mourvèdre (ムールヴェードル)
Cinsaut (サンソー)
Carignan (カリニャン)
Counoise (クノワーズ)

 

Bourboulenc (ブールブーラン)
Roussanne (ルーサンヌ)
Clairette (クレーレット)

気候

ミストラル(南フランスで海に向かって吹く風)の影響を受ける地中海性気候

土壌

粘土石灰質土壌

収獲

選果しながら手摘み。12人で3週間かけて行う。

栽培

「ワインと一緒に四季を過ごす。」ダヴィッド氏は祖父が残したこの言葉を今もしっかりと守り抜いている。ここでは除草剤、化学肥料、防虫剤といった化学物質は一切使用しない、昔ながらの有機農法を行ない、醸造も室温のまま醗酵させるなど、自然の環境を生かした伝統が今も脈々と引き継がれている。                                                  
1987年からは有機栽培農業推進団体「ナチュール・エ・プログレ」やフランス農務省の認定機関「エコセール」より、有機栽培農法の生産者として公式に認定されている。     
病気への対策にはボルドー液(硫酸銅+生石灰+水の混合液)などの昔から使われてきた天然の物質を使い、肥料は有機肥料のみ、それも必要最低限の施肥に抑えている。
伝統を大事にしつつ、それをさらに追求したぶどう造りを実践する。これは彼の変わらないスタイルである。

歴史

ダヴィッド家の歴史は古く、1560年頃からこの土地で桑畑を持ち蚕を育てて絹糸作りを主にしながら、その他にオリーブ畑や葡萄栽培を営む兼業農家だった。
1900年代に入り、葡萄栽培に適した気候を生かし、ワイン造りが徐々に拡大されていった。1956年、ジャンさんの祖父の時代に襲った大寒波でこの辺一帯のオリーブ畑が壊滅するという被害に見舞われた。植樹してから収穫まで30年もかかるオリーブ栽培は、この災害で放棄せざるを得なくなった。ダヴィッド家でも死んだオリーブの木を引き抜き、代わりに葡萄を植えてワイン造りを専業にするようになっていった。
ジャン・ダヴィッド氏の父は農協への葡萄販売を中心とする大規模経営を目指した。ジャン氏も1976年から葡萄栽培に加わるが、父親のスタイルに共感できなかったため、1979年に父の畑の一部である5haを借りて独立。最初のうちは収穫した葡萄を農協へ売っていたが、8年後の1987年、初めて自らのラベルでワインを世に送り出した。
自然が大好きという彼は「今、自分の思うワイン造りができて幸せ。私にとって農作業が何より大切だと思っている」と語ってくれた。
2015年より、ジャン氏の義理の息子にあたるジャン=リュック・オフレ氏が引き継いでいる。

評価・プレス

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