Domaine Jacky PREYSドメーヌ・ジャッキー・プレス 

 

Jacky PREYS(ジャッキー・プレス

 

所在地

ロワール地方

フランスの中央部から大西洋まで、約1,000kmを流れるロワール河。その流域は古くから「Le Jardin de France(=フランスの庭)」と呼ばれ、ブロワ城、シャンボール城、シュノンソー城、ヴァランセ城といった美しい古城に囲まれ、バラエティーに富んだワインを産することで有名である。このドメーヌは、そのロワール河支流のシェール川流域にあり、ゆったりとした丘陵地が続く斜面に葡萄畑を所有している。ドメーヌの近くにはこの地方名産のシェーブル・チーズの工場もある。

 

総畑面積:78ha

平均樹齢:全体的に樹齢が高く、樹齢100年を超える古い樹も残っている。

総ワイン生産量:3,830hl

 

原産地呼称

AOC Touraine (AOC トゥーレーヌ)
VDP du Jardin de France(VDP デュ・ジャルダン・ド・フランス)
AOC Valançay(AOC ヴァランセ)

品種構成

Cabernet Franc (カベルネ・フラン)
Gamay (ガメイ)
Fié Gris (フィエ・グリ)
Pinot Noir (ピノ・ノワール)
Chardonnay (シャルドネ)
Chenin Blanc (シュナン・ブラン)
Côt (コー)
Sauvignon Blanc (ソーヴィニヨン・ブラン)
Pineau d\'Aunis (ピノー・ドーニス)

気候

トゥーレーヌは海洋性気候と大陸性気候の影響を受ける場所にあり、河川も葡萄畑に最適なミクロクリマに影響を及ぼしている。

土壌

畑のほどんどが火打ち石(=シレックス)で埋め尽くされている。「シレックス」とは、元の成分である砂が地殻変動の際、超高温状態によって溶解してできた極めて硬い岩石で、火縄銃の発火部分に使われていたもの。彼のワインはこの土壌の特徴をそのまま物語っており、不思議とそれは火打石を強くこすり合わせた、燻したような香りとなる。その素朴な風味は、芯があってしっかりと味わい深く、決して派手ではないがキリッとしていて、独特のミネラル感を持つ。

栽培

ここでは幾種類もの葡萄品種が植えられており、カベルネ・フランはもとより、ピノ・ノワール、ガメイ、シャルドネ、ソーヴィニョン・ブラン、コー、また現在ではほとんど栽培されなくなったロワールの古い品種、フィエ・グリなどからワインを造っている。農薬を極力使わない「リュット・レゾネ(減農薬)農法」で栽培し、天然酵母で醗酵させている。SO2は醸造から熟成までの期間は一切添加せず、瓶詰め時に極少量を加えるだけの自然派。完熟した実のみを選んで収穫しているので、この北の地で造られているワインとしては青臭さが出ていないのが特徴。

収穫

ごく若い樹やヴィエイユ・ヴィーニュ、高級なワイン用の葡萄は手摘みで収穫する。

歴史

1966年よりプレス家がワイン造りを行っている。プレス家は代々この地域で火打石で商いをしていた。今でもその名残として、ラベルには鉄砲の絵が描かれている。
とても陽気で気さくなジャッキー・プレス氏が前オーナー。遠くはパリの得意先まで配達に行くなど、パワフルに活動しながら、50年間ワイナリーを経営している。

評価・プレス

 ★「パリ国際農業コンクール」などで金賞受賞
◆パリで超人気自然派ワインバー「ラヴァン・コントワール」で、「フィエ・グリ」がオンリスト