Domaine Yannick Amirault ドメーヌ・イニャック・アミロ

 

Benoît AMIRAULT(ブノワ・アミロ)写真右

Yannick AMIRAULT(イャニック・アミロ)写真左

 

所在地

ロワール地方

フランスの中央部から大西洋まで、約1,000kmを流れるロワール河。その流域は古くから「フランスの庭」と呼ばれ、美しい城とバラエティーに富んだワインを産することで有名である。このドメーヌがあるブルグイユという街は、広大なロワール地方のほぼ中央部に位置している。アンジェとトゥールの中間にあり、かつてはトゥールのワインとして販売されていたこともあった。

 

総畑面積:19ha (12ha: AOCブルグイユ、7ha:AOCサン・ニコラ・ド・ブルグイユ)

平均樹齢:36年

植え付け密度:4,800~4,900本/ha

総ワイン生産量:80,000本

剪定方式:ギュイヨ・サンプル及びギュイヨ・ドゥーブル方式

出荷分布:フランス国内が70%。残りの30%はベルギー、イギリス、日本、カナダ、アメリカなどに輸出

 

原産地呼称

AOC Bourgueil (AOC ブルグイユ)
AOC Saint Nicolas de Bourgueil(AOC サン・ニコラ・ド・ブルグイユ)

品種構成

Cabernet Franc (カベルネ・フラン)
Chenin Blanc (シュナン・ブラン)

気候

太平洋と大陸の影響を受けた温暖な気候。

土壌

粘土石灰質土壌や石灰・ケイ素質土壌など。

栽培

除草剤や化学肥料など、化学物質を一切使わない農業を実践。現在はビオディナミ農法も一部取り入れ、月の満ち欠けによるカレンダーに基づいて、作業を行っている。
雑草対策1つ取ってみても、非常に手間のかかる作業を行っている。4月頃はまだ土中に湿気が含まれており、掘り返すとその湿気が表面に出て遅霜の被害を受ける可能性があるため、ガスバーナーのような火力を使って焼く。5月以降になってくると土が乾燥するので、株の周辺の鋤き込みを始める。しかし畝と畝の間の雑草はあえて残し、表面の水分を吸わせる。こうすることで、ブドウの根は水分を求め、地中深くに掘り下がっていくことになる。
生育期には余分な芽を取り除く摘芽、その後は葡萄の房を隠してしまう葉を取り除く摘葉、さらに6月末から7月には青い葡萄の房の一部を取り除く摘房作業を丁寧に行なう。こうして風通しと陽当たりを良くすると共に、全ての栄養が葡萄に集中するように注意している。このような細やかな作業を積み重ねていくことで、区画ごとの微妙な土壌の違いが生かされ、それぞれ特徴を持ったワインを造っている。さらに、葡萄の樹齢の高さと、完熟を待って収穫するおかげで、カベルネ・フランのワインによくあるピーマンのような青臭さを感じない、果実味豊かな味わい深いワインを生み出している。

収穫

選果しながら手摘み。

歴史

ブノワ・アミロ氏で四代目になる醸造元。先代のイャニック氏は1977年に祖父からドメーヌを引き継いだ。

評価・プレス

 ★「ラ・ルヴュ・デュ・ヴァン・ド・フランス 2003年5月号」にて世界ソムリエコンクール№1ソムリエのオリヴィエ・プッシエ氏が「ロワールの赤ワイン最高の造り手」と評価
★「ブルグイユ・ワイン・コンクール2005」において、他の生産者が最上級キュヴェを出品する中、最もベーシックなキュヴェである「ラ・クードレ」で、最優秀賞を受賞
★「ロワール・ワイン・コンクール2007」でも「ラ・クードレ」が金賞受賞
★フランス最高ワインガイド(旧クラスマン)」など、多くのガイドブックで毎年高い評価を獲得
◆パリの二ツ星レストラン「トゥール・ダルジャン」をはじめ、同じくパリの二ツ星「ラストール」や、地元ロワール地方の一ツ星「ジャンスリエール」など、一流レストランでサービスされている。