ラングドック地方
ラングドック地方の中心都市モンペリエ。その郊外に位置するこのシャトーはコトー・デュ・ラングドック地区サン・ジョルジュ・ドルク村にあり、この地方で最も古い歴史を持つ地域である。
総畑面積:51ha (赤:48ha、白:3ha)
総ワイン生産量:230,000~300,000本
剪定方式:ゴブレ及びコルドン・ロワイヤ方式
AOC Languedoc (AOC ラングドック)
AOC Languedoc Grès de Montpellier
(AOC ラングドック・グレ・ド・モンペリエ)
AOC Languedoc Saint Georges d\'Orques
(AOC ラングドック・サン・ジョルジュ・ドルク)
Vin De Pays d’OC (ヴァン・ド・ペイ・ドック)
Syrah (シラー) : 37%
Grenache (グルナッシュ) : 21%
Cinsaut (サンソー) : 12%
Merlot (メルロ) : 8%
Carignan (カリニャン) : 8%
Cabernet Franc (カベルネ・フラン) : 6%
Sauvignon Blanc (ソーヴィニヨン・ブラン) : 6%
Mourvèdre (ムールヴェードル) : 2%
※ブレンドの割合は、作柄に応じて決めるため、毎年異なる。
気候分類としては地中海性気候に属するが、海からも北部の山からも、直接影響を受けない所に位置している。秋と春に集中して雨が降り、夏には激しい雨を伴う嵐が時々来る以外、非常に乾燥する。
シャトーヌフ・デュ・パプと似た、丸い小石や赤い砂利の土壌。(ラングドックでは「グレ」と呼ばれている)。地質第3紀~4紀にかけて、氷河の溶解によって形成された小石の多い段丘地。水はけが良い土壌だが、土中の深部には水を通さない泥炭土があり、そこに春に降った雨が地下水として貯えられる。そのおかげで、ブドウの樹は乾燥に耐えながら、凝縮感のある粒を実らせることができる。そのため、とても個性的でスパイシー、また果実味に富んだワインが生まれる。
農薬をできる限り制限した、減農薬の農法「リュット・レゾネ」。2002年には、「自然環境に配慮した栽培・醸造」を基本理念に掲げる、ぶどう栽培者と醸造者から始まった全フランス規模の団体“テラ・ヴィティス”にも認証された。
機械摘み70%、手摘み30%。暑いこの地では、ぶどうの腐敗を防ぎ、かつ爽やかな風味を損なわないよう、早朝4~5時頃収穫する。
シャトー・ド・ランガランは1632年、アンリ・ダンガランによって建てられた。この頃からすでにワイン造りが始まっている。1830年にロラン・ケトン・サン・ジョルジュが畑を30ha以上に広げ、蔵も造った。同氏はランガランを非常に深く愛し、「自分が死んだら、ここに埋葬して欲しい」という遺書を残して亡くなった。敷地内にある小さなチャペルに、今も眠っている。1923年、アデリス・ベルトラン氏がこのシャトーを購入。以来、家族代々受け継がれ、現オーナー姉妹で5代目となる。1957年には、現オーナー姉妹の母であるフランシーヌ・グリル夫人が27歳の時、ご主人のファミリーが所有していたこのシャトーでワイン造りをすることを決意。歴史的な悪天候や様々な困難を乗り越え、1978年に初めて醸造元詰めワインをリリースした。現在2人の娘、ディアンヌさんとコンスタンスさんが後を継ぎ、ワイナリーを運営している。女性がオーナーとなって、彼女たちで3代目である。
※コンスタンスさんは、2016年に引退しました。
★「ギィド・アシェット2021」で、ディアンヌさんがラングドックの最優秀ヴィニュロンを受賞
★「パリ国際農業コンクール」、「ラングドック・ルーション・グラン・ヴァン・コンクール」、「独立系醸造家ワインコンクール」、「インターナショナル・ワイン・チャレンジ・コンクール」など、様々なコンクールで、毎年、数多くのワインが金賞・銀賞などを受賞
★「ギィド・アシェット」、「ベタヌ&デソーヴ」など、ワイン通に定評のあるガイドブックに数多く掲載され、三ツ星などの高い評価を獲得
★レストランでも人気があり、ミシュランの三ツ星レストランを始め、数々の有名店でオンリストの実績あり。
《パリ 》 タイユヴァン (TAILLEVENT) ★★
アルページュ (ARPEGE) ★★★
アストランス (ASTRANCE) ★★★
ル・ムーリス (LE MEURICE) ★★★
《ガロン》 アレクサンドル (ALEXANDRE) ★★
《リヨン》 ポール・ボキューズ (PAUL BOCUSE) ★★★