ワイナリー名 : Domaine Chaume-Arnaud 
原産地呼称 : AOC Vinsobres
          AOC Côtes du Rhône Villages
          ほか
所有者    : Valerie Chaume-Arnaud    
総畑面積   : 38ha  

ワイナリー
フランス東南部のリヨンからアヴィニョンまで南に約200kmにわたって続くローヌ河の両岸をコート・デュ・ローヌ地方と呼びます。南北に長いため南部と北部ではワインの性格も異なりますが、フランスが誇る優秀なワインを産出する地方です。
ドメーヌ・ショーム=アルノーは、ローマ時代の遺跡が多く残るアヴィニョンから北へ約40kmのところにあるヴァンソーブル村に位置するワイナリーです。この村は全体的にがっしりした赤ワインを産出する地域として知られています。

産地の特徴
アルプスから吹き降ろす強い北風(ミストラル)の影響で冬は非常に寒く、夏は温暖な気候。この地域では春から夏にかけて東から西に吹きぬける「ニオフの風」と呼ばれる風が吹くことが特徴で、朝、地元を流れる川に沿ってこの風が吹き降ろし、周囲一帯に涼しさをもたらします。またこの風は畑の湿気を吹き飛ばしてくれるので、病気の発生がグッと抑えられます。畑は砂利を多く含んだ粘土石灰質土壌や泥質土を含む粘土質土壌です 。

オリーブ栽培からワイン造りへ
9世紀からアルノー家が所有するこのドメーヌは、もともとは主にオリーブと牧畜で生計を立てており、ぶどう畑は少ししかありませんでした。ところが1956年に厳しい寒波に襲われオリーブ畑が全滅。それ以降はぶどうが主な農作物となりました。
先代のコレットさんとフェルナンさんはヴァンソーブル村で生まれ育ち、結婚して3人の娘をもうけました。その末娘が現在のオーナー、ヴァレリー・ショーム=アルノーさんです。

女性醸造家の誕生
ヴァレリーさんは、醸造学を専門的に学び、23歳で独立。2年後に学生時代に知り合ったフィリップ・ショームさんと結婚しました。そのとき、「アルノーの名を残してほしい」というお父さんの要望に応え、ドメーヌ名を「ドメーヌ・ショーム=アルノー」と名付け、自身の姓にもアルノーの名を残したのです。
当時両親は協同組合にぶどうを卸していましたが、ぶどうの品質の良さに目をつけたヴァレリーさんは「これならきっとすばらしいワインが造れるに違いない」と確信。醸造から瓶詰めまでを自らこなし、初めて「ドメーヌ・ショーム=アルノー」のワインを誕生させたのです。

現在はフィリップさんと二人三脚で自然環境を尊重した栽培を実践していますが、収穫の時期、最もデリケートで神経を使う醸造の作業を取り仕切るのはヴァレリーさんで、細心の注意を払ってでき上がりを想像しながら作業を進めていきます。二人の姿を反映したかのような“飾り気のないピュアな味わい”がこのワイナリーの人気の秘密ですが、それは彼らが「コンクールで賞を取ることに必死になるより、より多くの人に楽しんでもらえる気さくなワインが造りたい」という信念のもとに、自らも楽しんでワイン造りを続けているからなのです。


丘の頂上にある区画「カデンヌ」


畑の周囲に生えるガリッグ(香草類)


南仏らしく食卓にはいつも
野菜がたっぷり


小型の垂直式圧搾機