ワイナリー名 : Domaine Jacky Preys et Fils 
原産地呼称 : AOC Touraine
          AOC Valançay
所有者    : Jacky Preys    
総畑面積   : 75ha  

ワイナリー
フランスの中央部から大西洋まで、約1,000kmを流れるロワール河。その流域は古くから「Jardin de France(=フランスの庭)」と呼ばれ、ブロワ城、シャンボール城、シュノンソー城、ヴァランセ城といった美しい古城に囲まれ、バラエティーに富んだワインを産することで有名です。このドメーヌは、そのロワール河支流のシェール川流域にあり、ゆったりとした丘陵地が続く斜面にぶどう畑を所有するワイナリーです。ドメーヌの近くにはこの地方名産のシェーブル・チーズの工場もあります。

産地の特徴
このドメーヌのあるトゥーレーヌ地区は海洋性気候と大陸性気候の影響を受ける場所にあり、河川の影響もあってぶどう畑に最適なミクロクリマ(微気候)が形成されています。
畑は、そのほとんどがこの地区特有の火打ち石(=シレックス)で埋め尽くされています。シレックスとは、元の成分である砂が地殻変動の際、超高温状態によって溶解してできた極めて硬い岩石で、火縄銃の発火部分に使われていたもの。ドメーヌ・ジャッキー・プレスのワインはこの土壌の特徴をそのまま物語っており、その中には火打石を強くこすり合わせた、いぶしたような香りが感じられるから不思議です。その素朴な風味は決して派手ではありませんが、芯があって味わい深く、キリッと引き締まった独特のミネラル感を持っています。

プレス家の誇り
プレス家は代々この地域で火打石で商いをしていましたが、1966年からワイン造りを始めました。今でもその名残として、ラベルには鉄砲の絵が描かれています。現オーナーのジャッキー・プレスさんは、息子のパスカルさんとともに、できる限り自然のままの栽培や醸造を心がけており、そのワインにはテロワール(産地)の特徴が見事に表現されています。

またジャッキーさんは、「フィエ・グリ」という今ではほとんど見かけなくなった古いロワールの白ぶどう品種を栽培し続けている生産者としても知られています。このぶどう品種はソーヴィニョン・ブランの祖先であると考えられていますが、収穫量が著しく少ないため効率が悪いとして他の生産者からは敬遠され、極めて稀な品種となってしまったのです。そして今やこのぶどうからワインを造り続けているのは、ジャッキーさんただ一人だけと言われています。
樹齢100年にもなる彼のフィエ・グリは、ジャッキー家の誇りとして今も変わらず大切に育てられ、独特の風味を持つリッチな味わいのワインを生み出してくれています。


火縄銃


息子のパスカルさん、
奥さまのジャニックさんと


フィエ・グリの苗とワイン