クロ・バガテル

 

ワイナリー名 : Clos Bagatelle 
原産地呼称 : AOC Saint-Chinian
          AOC Muscat de Saint-Jean de Minervois
          ほか
所有者    : Luc Simon    
総畑面積   : 55ha  

ワイナリー
クロ・バガテルは、南仏ラングドック地方の中心都市モンペリエから、西方約50kmに位置する緑豊かな山あいの産地、サン・シニアンにある家族経営のワイナリーです。

 

産地の特徴
南仏ラングドック地方の中心都市モンペリエから西方約50kmに位置するこの産地は、穏やかな地中海性気候で、日照に恵まれた産地です。「タラモンタンヌ」と呼ばれる山から吹く風と、海から吹く風がほぼ年間を通して吹いています。フランス中央山塊の南側支脈の麓に位置するこの地方では数百万年前、ノルウェーから続く氷河に覆われていた時代を経た後、火山の噴火による地形変動の影響によって入り組んだ丘陵地が形成されました。周辺の森や山々にはタイムやローリエ、ういきょうなどの「ガリッグ」と呼ばれる香草が群生しています。ぶどう栽培に適した、乾燥して痩せた土壌です。

 

ぶどう畑の開墾
1623年、サン・シニアンのラシャ(毛織物)職人であったピエール・メルカディエという人物が、ある伯爵婦人から「バガテル」と呼ばれる地を購入しました。この地にほれ込んだピエールは土地を開墾し、畑を耕し、囲いを作ったのが、「クロ・バガテル」の始まりです。(“クロ”は「囲いをした農地」の意味。)
数年間に及ぶ開墾作業の後、彼はやっとぶどうの植樹を始めることができました。その後、子孫達は織物業の方をやめ、ワイン造りに専念しました。そして酒倉を大きくし、土地も新たに購入し、ワイン造りを発展させていったのです。努力が実り初めてワインの販売にまでたどり着いたとき、彼らはまずアルプ・ド・オート・プロヴァンス県で販売を始めることにしました。そこは彼らの祖先の故郷だったからです。

 

自然と家族を大切にしながら・・・
現オーナーのリュック・シモンさんと、妹のクリスティーヌ・ドゥルーズさんのご両親がぶどう畑を手に入れたのは、それから何世代も後の1963年のことでした。お父さんのアンリ・シモンさんは、こつこつとぶどうの樹を植え替え、栽培に力を入れて、ワインの品質向上に努めました。
現在、父の熱意を受け継いだ二人の兄妹が中心となり、恵まれた土地を生かし、丹念に育てられた地元品種のぶどうを使って果実味が凝縮された個性豊かなワインを生産しています。代々受け継がれてきた土地を大切にする心は二人の中にもしっかりときざみこまれ、次世代のためにできる限り生態系のバランスを損なわないことを基本に、栽培を行っています。バラエティに富んだワインを造っているワイナリーですが、ワインにお二人それぞれの子供の名前を付けたり、父に敬意を表し「父の栄光」と名付けるなど、家族を大切にする気持ちがそのままワイン名にも表れています。 


乾燥した土壌


リュックさんと妹のクリスティーヌさん


熟成庫


リュックさん、クリスティーヌさん
ファミリー