ワイナリー名 : Domaine d'Aupilhac 
原産地呼称 : AOC Montpeyroux Coteaux du Languedoc
          AOC Coteaux du Languedoc ほか
所有者    : Sylvain Fadat    
総畑面積   : 26.5ha

ワイナリー
ラングドック地方の都市モンペリエから北西に36kmの所にある標高482mのモンペイルー村にあるワイナリーです。「モンペイルー」の名は“石ころだらけの山”から来ています。畑のほとんどは通称「オーピアック」という地区にあり、Castellas(カステラ)城という古城の裾野に広がる、南東向きの日当たりの良い丘陵地に位置しています。

 

産地の特徴
地中海から40kmのところに位置するこの産地は、穏やかな地中海性気候で、日照に恵まれた産地です。モンペイルー村はラルザック台地のふもとにあるため夏でも夜は比較的涼しいのが特徴です。また時々夕立があり、昼間の暑さをしずめてくれます。数ヵ所に畑を持つドーピアックの土壌は、石灰岩質、粘土石灰質、砂利質などバラエティに富んでいます。またこの産地の特徴として、地下に青い粘土の層があり、適度な水分を保持する能力を備えていることがあげられます。ぶどうの樹がこの地方特有の強烈な乾燥にも耐えられるのは、湿気を多く含んだこの土壌のおかげでもあります。

 

ドメーヌの改革
この辺りでは、昔からほとんどの農家がぶどうの栽培だけを行い、収穫したぶどうは農協に卸していました。現在でも約120軒のぶどう農家がありますが、そのうちワインを生産しているのは2割程度にしか過ぎません。このドメーヌも例外ではなく、現オーナーのシルヴァン・ファダさんが1989年におじいさんからドメーヌを引き継ぐまでは、ぶどうを農協に卸していました。

「せっかく受け継いだ恵まれた畑、ぶどうの樹をいかして、自分にしか、そしてこの土地でしかできないワイン造りができないか」そう考えたシルヴァンさんは、これまでのやり方を一新し、土壌や栽培方法に徹底的にこだわったワイン造りを始めました。畑から化学物質を一切排除し、土壌のバランスを考えた有機農法です。さらに、独自に設けた気象観測装置で気象を観測することによって、病気の蔓延を未然に防ぐための研究も行うといったこだわりようです。
ドメーヌを引き継いだ当初は醸造設備を持たなかったため、初ヴィンテージに当たるワインはなんとトラックの荷台で醗酵させて造ったそうですが、現在は自宅の1階に醸造所が設けられています。
シルヴァンさんが追求するのはぶどうとテロワール(産地)の特徴が一体となり、そこに造り手の「魂」が感じられるワインです。意欲的に品質の向上を目指すシルヴァンさんのワインはいま、フランス国内はもちろん、世界各国で高く評価されています。


カステラ城とぶどう畑


自宅にある醸造所


テイスティングルーム

 


シルヴァンさん一家


自宅裏にあるシラーの畑にて