ワイナリー名 : Domaine Alquier 
原産地呼称 : AOC Faugères
          VDP des Côtes de Thongues
所有者    : Jean-Michel Alquier    
総畑面積   : 13ha    

ワイナリー
南仏ラングドック地方の中でも比較的標高の高いフォジェール地区にある家族経営のワイナリーです。ラルザック山脈の支脈上に位置しています。

産地の特徴
ラングドック地方は穏やかな地中海性気候で、日照に恵まれた産地です。標高200〜400mの高地にあるドメーヌ・アルキエの畑は、ラングドック地方という暑さの厳しい地方にありながら、山から来る涼しい風が通ります。そのため完熟したぶどうにも良質の酸が残り、コクのあるワインの中にも上品なフレッシュさが感じられるのが特徴です。
畑は日当たりの良い南向き斜面で、土壌は小石の多く混じったシスト土壌。そこからミネラル感の豊富なワインが生まれます。また砕けやすい石を多く含んでいるためぶどうの根が通りやすく、乾燥する季節でも地中から水分を十分に吸収することができます。

ドメーヌ・アルキエの設立
1870年にぶどう園を手に入れカーヴを設立したのは、現オーナーであるジャン=ミッシェル・アルキエさんのひいおじいさんでした。その子供達はパリの魅力に惹かれこの南仏の地を去っていきましたが、ただ一人、ジャン=ミッシェルさんのおじいさんだけは残りました。ドメーヌを引継いだ彼は醸造設備などを整え、やがてパリの北方に位置するオワーズ県にネゴシアンの会社も設立しました。そして後にその息子、つまりジャン=ミッシェルさんのお父さんが、現在のドメーヌの基盤を築くのに大きな役割を果たしたのです。

さらなる発展を目指して
伝統あるこのドメーヌを引き継いだ彼は、潅木の生い茂る荒れた土地を買い取り、まずシラーやムールヴェードルを植えました。この地方ではグルナッシュやカリニャン以外の品種はまだ珍しかった頃のことでした。
ジャン=ミッシェル・アルキエさんが父と共にこの仕事を始めたのは21歳の時でした。4代目オーナーである彼は、恵まれた立地を生かし、除草剤や化学肥料を一切使わない自然農法を実践しています。急斜面にある畑での作業は決して楽なものではありませんが、収穫は全て手摘みで行い、病虫害対策にも天然の物質のみを使用するなど、決して手を抜くことはありません。
またそれぞれのワインに適した樽を使うなど、樽にも独自のこだわりを見せるジャン=ミッシェルさん。「飾りすぎないワインが好き」という彼は、上手な樽使いによってワインの魅力を最大限に引き出しています。完熟したぶどうの果実味と上品な樽香のバランスが調和したワインによって、瞬く間にトップ・ワイナリーの座へと駆け上り、いまや“ラングドックのグラン・クリュ(特級ワイン)”生産者と言われるほどの彼ですが、妥協を許さず誠実にワインを造りつづける姿勢が、多くのファンを魅了し続けています。


ドメーヌ・アルキエ


地下の樽熟成庫


黄色い壁が目印の自宅


奥さんのヴェロニクさんと
ジャン=ミッシェルさん