ワイナリー名 : Château Lafleur du Roy
原産地呼称 : AOC Pomerol
所有者    : Ivon Dubost
総畑面積   : 15ha

ワイナリー
フランスの南西部に流れるガロンヌ河とドルドーニュ河の両岸、さらにその2つの河が合流し、ジロンド河となって大西洋に流れ込むまでの両岸一帯がボルドー地方と呼ばれています。ワインの品質の高さと味わいの多様さでブルゴーニュ地方と並び世界的に有名な産地です。
シャトー・ラフルール・デュ・ロワは、ボルドー五大銘醸地区の中で最も小規模なポムロール地区にあります。土壌と品種の組み合わせにより、まろやかさとコク、そして豊潤なアルコール分を持った個性的な赤ワインが造られる産地です。ワイナリーは「カテュソー」という村にあり、ポムロール地区でも特に優秀なぶどうを産出するといわれているやや高台になった一帯に位置しています。

産地の特徴
大西洋から吹く風の影響を受ける、温暖な海洋性気候。畑の土壌は小石混じりの砂質で、その下はポムロール特有の鉄分を含んだ地質になっています。オーナーいわく、「昔からポムロールのワインは貧血に良いと言われているのはこのためです。」

ぶどう園の壊滅と再生
1289年に十字軍の騎士団が、この地に病院と教会を建て、ポムロールのワインを巡礼者達に飲ませて休息させていたという記録が残っています。しかし、100年戦争(1337〜1453年)のときに、この地は戦場と化し、ぶどう園はほぼ全滅してしまいました。つまり、現在のポムロールのぶどう園は、100年戦争以降に再生されたものなのです。

元市長が造るワイン
シャトー・ラフルール・デュ・ロワのぶどう園は、代々デュボスト家によって運営されてきましたが、シャトー名を名乗って醸造元での瓶詰めを始めたのは1958年、現在の所有者イヴォン・デュボストさんの代からでした。
イヴォンさんはワイン生産者としての顔以外にも、1995年まで永年に渡りポムロール市長を務めた経験を持ち、地元でも厚い人望を得ています。それは、イヴォンさんがポムロール・ワインの発展のために多大な情熱を注いだ人物だからなのです。一時は苗木の研究と栽培も自分で行ない、あの「シャトー・ペトリュス」からも苗木を買いに来ました。今でも、ペトリュスで苗木に栽培上の問題が生じると、イヴォンさんにアドバイスを求めに来るそうです。
1986年からは栽培・醸造を専門的に学んだ長男のロランさんもワイン造りに加わり、現在ではほぼ運営全般を任されています。彼もまた父親に似て品質向上のためには手間ひまを惜しまない努力家で、数種類のぶどうの苗木を実験的に栽培し、より質の高いぶどうを収穫するための研究を続けています。

 


地下の熟成庫


畝ごとに品種の違う実験畑